ネットワークの基礎講座
IP(インターネット・プロトコル)
プライベート・アドレス
IPアドレスの枯渇の問題に答えてくれるのがプライベート・アドレスである。これはRFC 1597(Address Allocation for Private Internets)に規定されている。プライベート・アドレス用に予約されているネットワーク・アドレスは以下のとおりである。
· クラスAでは10(ひとつのみ)
· クラスBでは172.16から172.36の16アドレス
· クラスCでは192.168.0から192.168.255までの256のアドレス
大きな企業内のネットワークではクラスAを一般には使っているようである。これは見易さとサブネットの自由度からくる。また一般用のADSL用ルータなどはクラスCのアドレスを使用している。プライベート・アドレスを使っていないルータ(特にISPの)は、このアドレスを持ったデータグラムは通さずに廃棄しなければならない。プライベート・ネットワーク上のホストは直接外部のホストとの接続はできない。プロキシやファイアウオールがアドレスの変換を行う。
最近のDSLによるブロードバンド接続では、ブロードバンド・ルータがNAPT(IPマスカレードとも呼ばれる)を使ってアドレス変換を行っている。下図にその概要を示す。
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