Intel815 Graphics for Solaris8/x86


Intel815グラフィックカードとSolaris8/x86 でのインストールに付いて
 最近オンボードで搭載されている事が多いIntel815グラフィックカードのインストールで
 少し苦労したのでメモとして残す。

1.問題点

  とりあえず、標準のVGAボードの640*480/16色としたのに、また、インストール途中で
  出てくる画面表示テストではOKなのに、Windows起動では画面に何も出てこない。


2.パッチのダウンロード

  PatchはSUNのサイトから、あらかじめ動作しているマシンでダウンロードしておく。
   
  以下でパッチが探せる。

  http://sunsolve.sun.co.jp/pub-cgi/show.pl?target=patches/patch-access

  今回あてるパッチは以下の二つ。

   ・109401-10.zip
   ・110959-01.zip

  両ファイルで1Mバイト以内なのでFDDに入れる。


3.パッチファイルのSolarisマシンへの転送−−−FDDによる方法
	
  (1)とりあえずインストールが終了して、Solarisを起動する際にbootオプションで
     シングルモードで起動する。

     ・シングルモードでの起動

     :b -s

     この後rootのパスワードを聞いてくので、パスワードを入れてログインする。

  (2) ”volcheck”でFDDをマウントする。

     これでディレクトリ(floppy0とunnamed_)は表示されるが、
     ファイル・リストが表示されない時は、以下の方法でvoldを起動する。

     /etc/init.d/volmgt start

  (3)適当なディレクトリを作成してFDDから2つのパッチファイルをコピーする。


4.パッチファイルのSolarisマシンへの転送−−−FTPによる方法

  以下の方法は、パッチファイルをFDDに落とさずに、そばにあるftpクライアント
  となるマシンを使って、Solaris8/x86にパッチを送る方法である。

  (1)とりあえずインストールが終了して、Solarisを起動する際にbootオプション
     でシングルモードで起動し、ftpできるユーザを作成する。

     ・シングルモードでの起動

     :b -s

     この後rootのパスワードを聞いてくので、パスワードを入れてログインする。

     ・ユーザの作成

     /usr/ucb/vipwでpasswdを追加する。
     
     vipwは通常のviコマンドと同じ操作、また、ユザ−の設定内容も、他のアカウ
     ントを診ながら、とにかくftpできるユザ−を作成できれば良い。
     
     ユーザが正しく作成出来たか否かは、"passwd ユザー名"でパスワードの問い
     合わせがされるか否かで分かる。

  (2)パッチファイルを入れるディレクトリを作成する。
     
     ユザー登録した時のディレクトリが無ければ、作成し、念のため書き込みを
     全て許可にして置く。
     
     chmod 777 xxxxx

  (3)以上でSolarisのWindowsを起動すると、画面は表示されないがftpは動作して
     いるハズ。
     (下記説明のネットワーク設定がされている事)
  
     SolarisのWindows起動は "exit"を打鍵すると自動的に始まる。

  (4)他のマシンからftpを使って、作成したユーザでログインし、2つのパッチ
     ファイルをSolarisに送りこむ。

          ftpが済んだら、Solarisは再起動する。
     とは言っても、この時点ではSolaris画面は何も出ていないのだからPCをリ
     セットあるいは電源をoff/onする事になる。

     そして再度Solarisをシングルユーザモードで起動する。


5.patchを充てる

  (1)unzipしてパッチをインストールできる形に解凍する。

     unzip 109401-10.zip
     unzip 110959-01.zip

   
  (2)パッチを充てる

     patchadd 109401-10

     patshadd 110959-01


6.グラフィックボードの指定を換える

  (1)kdmconfigを再度実行する

     kdmconfig

  (2)intel815グラフィックスボードの選択

     グラフィックスを再度選択するが、パッチが正常に充たっていれば、
     グラフィックスの列挙にinte815が出て居るのでこれを選択する。

 以上でIntel815グラフィックカードの設定は終了


7.Solaris/x86でのネットワーク関連設定

  Solaris/x86でネットワークを有効にし、インターンネット等との接続も
  可能とするには、以下の設定が必要となる。

    コンピュータ(ホスト)の名前を"myPC"とする

  (1)/etc/nodename
     myPC

  (2)/etc/hostname.hme0 ......"hme0"はネットワークボード毎に異なる
     myPC

  (3)/etc/nsswitch.conf
     hosts files dns     (既にhostsがあれば行末にdnsを追加)

  (4)/etc/resolv.conf ........ネームサーバの指定
     domain mydomain.co.jp (プロバイダなどのドメイン or 何でも良い)
     xxx.xxx.xxx.xxx         (プロバイダなどからのもの)
     xxx.xxx.xxx.xxx

  (5)/etc/defaultrouter ......ゲートウェイの指定
          xxx.xxx.xxx.xxx

  (6)/etc/inet/netmasks
          xxx.xxx.xxx.xxx  255.255.255.0 (IPとマスク)

  (7)/etc/inet/hosts
         127.0.0.1        localhost
         xxx.xxx.xxx.xxx  myPC  loghost

以上